一時期『肌断食』という何もしないスキンケアが話題になったのはご存知でしょうか?
- 顔は石鹸orぬるま湯だけで洗う
- クレンジングはしない
- スキンケアは乾燥したときにワセリンのみ
- すると肌悩みが消える
ざっくり言うとこんな感じです。
わたしもそれなら!とお金もかからないしと思いやってみたことがあります。
何年も毎日せっせとスキンケアをしてきた肌は、スキンケアをしないと乾燥のない肌を保てなくなっていたのです。
…スキンケアしてても乾燥してたんですけどね。だから何もしないスキンケアに救いを求めた感じです。
結果、わたしには続けられませんでした。ガサガサになった肌に耐えられない。
毎日のスキンケアでなんとか状態を保ってた肌です。化粧水・乳液・クリーム・美容オイルなど、やりすぎなくらいやってました。
それをいきなりパタッとなにもしなくなると、化粧品に頼り切っていた肌が自ら潤うなんて無理な話です。
でもスキンケアを何もしないことで気づいたこともあり、やってよかったと思うこともあります。
何もしないのが良い・悪いじゃないんです。
『スキンケアを何もしないという選択肢を取れるようになった』
ということが、試してみてよかったなと思うことです。
いきなりスキンケアを何もしなくなるとガッサガサになる

わたしは肌断食なるものに希望を持って、何度かやりました。ガサガサになるのわかってたのに。…何度も…
- もっと肌がきれいになったら…
- 何もしなくていいなら…
こういう期待が膨らむんです。
20代のときは好奇心から、30代になってからは乾燥改善のために。
だから何度も挑戦してはガサガサになって、堪えられなくて断念。
なのにことあるごとに思い出しては期待して再挑戦→ガサガサ→耐えられない→断念を繰り返してきました。
クレンジングについては、クレンジング不要のミネラルファンデを使用していたので問題ないです。
ガサガサになった肌を無理やりもとに戻そうとしたら悲惨なことになった
ガサガサになって『何もしない』を断念したら、今すぐにこのガサガサを何とかしたい!と焦りに焦りました。
そこでクレンジングなり、ピーリングなりしてむりやりガサガサの原因の皮むけを取るんですね。そしたら顔真っ赤。最悪です。最初からしなきゃよかった。
手触りはつるつるになって気持ちはすっきりするんですが、顔が痛くなりました。
化粧品に頼り切っていた肌には『スキンケアを何もしない』は過酷だったようです。
現代社会の働く女子がスキンケアなしは厳しい

ほとんどの働く女子はメイクをします。
クレンジングや洗顔をするので、必要以上に油分を落としてしまう。
だからと言って何もかも全くせず、完全すっぴんなんて無理ですよ。
日焼け止めは塗るし、部分的でもメイクしたいです。
美人に見られたいし。
でも、メイクも落として必要な油分は残す洗浄料を探すの難しいんですよね。
だから保湿もして、きれいな肌を保つように心がけます。
そうじゃないと、メイクしたときに仕上がりが汚くなり、もう朝から絶望ですよ。顔がガサガサゴワゴワするのは最悪な気分。
職場のエアコンは肌が乾燥する環境
職場でのエアコンなどは肌が乾燥しますから、家での保湿=スキンケアで対策をしないと乾燥が進んじゃいます。
きちんと保湿され守られた肌は、外的な刺激から肌を守ってくれる。
メイクすることで肌はより守られる
家の中にしかいないなら別だけど、外に出るときは最低限日焼け止めとパウダー(おしろいとか)した方がいいです。
日焼け止めだけ塗るよりも、日焼け止め+ファンデーションやパウダーの方が紫外線対策もより強力にできる。
日焼け止め塗るのが嫌だったらパウダータイプの日焼け止めもあるし。
日焼け止めは塗りなおさないと効果が薄れるので、ファンデーションやパウダーを塗りなおす方が手軽でやりやすいですよ。
過剰なスキンケアは極度の乾燥肌を引き起こす一番の原因

これに気づけたのが肌断食やって一番よかったと思うこと。
だってしっかりスキンケアしてたのに、あんまりにも乾燥がひどかったときがあって。それがなんか腹立ってスキンケアをパタッとやめたのに…のに…
乾燥ぐあいが変わらない!それどころかスキンケアしない方がちょっとマシだった。
相変わらず乾燥はしてるんですよ。
でも極度の乾燥肌だったわたしの肌は、スキンケアしようがしまいが関係なかった。
もはやうるおいを保てない肌になっていた…
聞いたことはありませんか?
肌(角層)はラップ1枚分の薄さしかないということ。
化粧品はその角層を保湿するためのもの。
なのにローションパックだとか、化粧水たっぷりだとか…矛盾してますよね。
ラップ1枚に化粧水がたっぷりなんて入るわけがない。
過剰と言わざるを得ない…その過剰をわたしはめっちゃやってました…
過剰なスキンケアを防ぐ
スキンケアアイテム・量を減らすことで、過剰になることを防ぎます。
- 使うアイテムを減らす、使用量を減らす。
- 基本的にはメーカーが推奨している使用量以上に使わない。
- 最低限しかしない。
きれいな肌になりたい、乾燥を防ぎたい、しわをなくしたいという様々な思いから必要以上にスキンケアをしてしまいます。
スキンケアをやり過ぎたってなにもいいことない。
まったくやらなかったらガッサガサに耐えられないけど、過剰にやったら顔面がものすごく突っ張る。
しわしわばあちゃんだったよ…
だからその中間。
やらないのでもやりすぎないでもないほどほどがいい。
なんでもそうだよね。ほどほど。
今はクリーム1本、パール粒大しか使わないのにそのときより乾燥してないです。
ワセリン保湿ってどうなの?

極度の乾燥肌だったとき、ワセリンはわたしには合いませんでした。ちょっとかゆみがあった。
【ワセリン】乾燥肌・敏感肌の毎日の保湿ケアに
ワセリンは、お肌の乾燥を防ぐ保湿剤として毎日ご使用いただけます。乾燥したお肌にご使用する場合は、入浴後などお肌に水分を補給した後に薄く塗ってご使用ください。まれにお肌に合わない場合がありますので、かさかさ、赤み、痒みの症状が出た場合は直ちにご使用を中止し、皮膚科専門医にご相談ください。
今は顔につけても大丈夫だし、ハンドクリーム・リップとして使っています。使い心地はいいです。
結局肌断食はした方がいいのか

いきなり一切のスキンケアを断つのはやめた方がいい。
肌断食が気になる人は、まずつけてる基礎化粧品の量を減らすことから始めるのをおすすめします。
化粧水→美容液→乳液→クリームの人なら、化粧水→クリームだけにする。
化粧水→乳液の人なら、化粧水も乳液も使う量を減らす。
肌断食に興味があってなんとか肌質を改善したいなら、徐々にしていかないと、ガッサガサの肌に耐えられなくなります。
肌断食というものの考え方には賛成
ですが、個人的には『なにもつけない』という考えは合ってると思います。
血が出たらかさぶたができるように、打撲してできた内出血も知らない間に治っているように、人間は体に異常があれば治癒力を発揮するんです。
ドラッグストアで働いていると、何でもかんでも薬に頼れば早く治ると思っている人に出くわすこともあるんですね。
でも下手に薬を使えば、自然治癒の邪魔になることもあるんです。つまり治りが遅くなる。
化粧品も似たようなもので、乾燥肌をよくしたいからと化粧水をたっぷり使う。
その間、肌は乾燥してたらよくないからと乾燥状態を治そうとする…のに化粧水に邪魔されて治りが遅くなる。
だから、邪魔しない程度の保湿にしないといけない。
肌断食が保湿の際にワセリンをすすめているのは、ワセリンなら治癒の邪魔をしないから。
厳密にいえば、ワセリンは保湿剤というよりも保護剤。
乾燥しないように保護する感じです。
美容成分なんか入っていないし、浸透するなんてこともありません。
スキンケアを何もしないの理屈を知ってスキンケアするといい

肌断食の元になった、『肌の悩みが消えるたった1つの方法』という本には、スキンケアは何もしない方がいい理由が書いてあります。肌の構造の話からちゃんと。
肌断食というのは、化粧品が肌バリアを壊すから、肌がそのバリアを治そうとする。なのにそれを化粧品が邪魔をする。だから使うのやめよって話です。
でもいきなりやめたらガサガサになる。でもスキンケアは極力やらない方がいい。
だから完全にはやめないで、必要最低限だけでなんとかなるんじゃないかという考えができる。
実際、わたしはそれで化粧水をやめました。
どうってことなかったです。変わらない。
何もしないという選択肢がないとこういう考えには至りません。
スキンケアに必要なものと不要なものを考えるいい機会になりました。
クレンジング不要のメイク選びの参考にしていただけたら嬉しいです↓