アメブロの『かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき』が人気の美容化学者・かずのすけさんの本です。
肌をきれいにしたいなら、この『オフスキンケア』という考え方が一番きれになる方法だと思います。
わたしはスキンケアについていろんな美容法を試したり、基礎化粧品を使ったり、本を読んだりしてきました。以前の仕事も化粧品販売系のことをしていたので、化粧品のことを勉強するセミナーに行ったり。
つまり、結構美容について勉強してきたつもりだったんです。
仕事でということもありましたが、勉強してきた一番の理由は、自分が美容・コスメに興味があって好きで、きれいになりたかったからです。
やっぱ女ですから、肌がきれいとか美人とか言われたいじゃないですか。
だからせっせせっせとスキンケアやメイクに取り組んでいたんです。
でもね、どんなにやってもきれいにはならないんですよ。むしろ悪化した。
だからこそより美容について自分なりに研究しました。
そこで肌断食の良さや悪さを知り、必要以上にスキンケアしない方がいいところまでたどり着いたんですが、あと1歩足りない。まだ肌の乾燥が気になる。
なにが足りないのか…何が…
で、見つけたのが『オフスキンケア』だったのです。
オフスキンケアってなに?

元は僕自身(著者のかずのすけさん)のアトピー肌の改善のために考案したもので、洗顔料やクレンジング剤の洗浄力の強弱を応用した特殊な美肌法です。
基本は「洗顔料を洗浄力の優しいものに変える」「スキンケアは必要最低限に」の2点。
「オフスキンケア」という名前は「スキンケアをしなければ美肌を保てないという思い込みから抜け出す」という意味を込めて名付けられています。
↓で詳しく解説されています。
スライドで解説! “オフスキンケア” の基本的な考え方 | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき
ひとことで言えば『余計なことはしなくてよろしい』というスキンケアですね。
オフスキンケアが肌に一番いいと思った理由

いろんな美容法を試した中で、肌が一番きれいに保てる方法だったからです。お金をかけるべきところ、化粧品の選び方がわかるようになる。
スキンケアをやりすぎるのもよくないし、今までガンガンスキンケアしてた人が、急に全くやらないのもダメです。
オフスキンケアはちょうどその中間をとっていて、過剰スキンケアも肌断食も経験してきたわたしには本当にぴったりな方法でした。一番乾燥しないし、目もとの小じわも改善されてきたし。
ちょっと前に読んだ美容雑誌では、『すてる美容』というものが載っていました。「やっとか」という感じでしたけど…
今までの美容ってほとんどが足すケアばかりでした。
- 導入化粧水
- 化粧水の重ね付け
- 美容液は用途・部位に合わせて何種類も
- 美容液たっぷりのマスクをする
- 乾燥が気になる部分にはクリームを重ねる
など。他には肌が荒れたときは敏感肌用の優しい化粧品を使うとか。
急に肌荒れ起こしたらまずは化粧品使うの中止した方がいいんですけどね。
『この方法が美肌になる』と聞けばそれをやってみたし、肌断食のように『何もしない』も試しました。
個人的に、オフスキンケアは肌断食寄りのスキンケア方法だと思います。でも肌断食を続けることが無理だったわたしに、その理由とどうすればよかったのかを教えてくれました。
化粧品を味方にするには正しい知識が必要ですね。今は美容の情報があふれかえっているので、何が正しいかすら難しいですが。
過剰スキンケアで敏感肌になった

20代前半にわたしはひどい肌荒れを起こしました。皮膚科にも行きました。
顔の炎症がひどく、ぶつぶつもすっごい出た。このときに肌荒れで悩む人の気持ちが痛いほどわかりました…。
どちらかというと肌は強い方で、10代のときもニキビができて悩むということもなかったです。何を塗っても大丈夫な肌。
だけど20代前半で化粧品に目覚め、美肌になるためにクレンジングしっかり!ローションパック!美容液!と塗り込んでました。すると肌は乾燥していくし、ぶつぶつはできるし…挙句の果てには炎症まで起こして皮膚科行き。
そこで医者に使っている化粧品の中止を言われました。そのときは別に新しい化粧品を使ったわけでもなかったので、何かが肌に合わないということも考えられなかったです。
で、中止したら2、3日で治りました。あんなに悩んでたのに。
今考えると20代前半の肌が強い子なんて、スキンケアしなくても肌きれいなんですよね。
肌断食を断念

何もしないことが肌にいいんだということは、ひどい肌荒れを起こしたときに体感していたので、『え?何もしないなんて…』というようなことは思わずすぐに実行できました。
…が、バリバリになる!
肌荒れのときにスキンケアをやめて、すぐに治りはしたんですが、乾燥で顔が粉吹き始めてたんですね。だから、肌荒れのときにはスキンケアをやめるのは有効だけど、それを続けるのは厳しいとわかりました。
わかったのに何度も肌断食やっては断念を繰り返しました…馬鹿です( ;∀;)
でも肌断食の考えや肌のメカニズムなど、知っておいて損はない情報を得られたのはいいことでした。
再びの過剰スキンケアで超乾燥肌になった

肌断食で顔がガサガサになるもんだから、余計に過剰スキンケアしてしまったんです。
すると5歳年上の姉よりしわっしわになりました。そのときわたしはまだ31歳。悲しい。
オフスキンケアで一番ためになったのは洗浄料の選び方

特に効果的だったのは、「洗顔料を洗浄力の優しいものに変える」というところ。
「スキンケアは必要最低限に」までは、自分でスキンケアの失敗を重ねながらたどり着けたんですが、肌の乾燥がまだよくならない。
その肌の乾燥の一番の原因が洗顔料だったんですね。そこに気づけなかった。
今わたしが洗顔料として使っているのはミノン全身シャンプー。
肌の乾燥をどうにかしたかったのが一番で、それまで使ってた洗顔料では洗い上がりにめちゃくちゃ突っ張るんです。
アミノ酸系の洗浄料を選ぶようにしたら、その突っ張り感がなくなりました。今までの洗顔料は脱脂力が強すぎた。
すると、基礎化粧品の使用量を減らしても、ガンガンスキンケアしていたころに比べて乾燥しなくなったんです。
ここで『アミノ酸系がいいんだ!』と思い込むのは時期尚早。人それぞれに合った洗浄力が必要なんです。
洗浄力は、
- 石けん素地
- 硫酸系
- カルボン酸系
- アミノ酸系
などの成分で変わります。
わたしにはアミノ酸系がよかっただけで、あなたには合わないということも十分ありえるんです。こればっかりは試すしかない。
洗浄料の選び方一つで肌は変わります。高価な美容液・クリームを取り入れるよりは安くて簡単に美肌に近づく方法だと体感しました。
『洗顔はいいものを使った方がいい』の『いいもの』って何?

美容に関心がある人なら良く聞くと思いますが、『落とすケアにお金をかけた方がいい』『クレンジングや洗顔料は大事だ』という話。
わたしも化粧品販売をしていた時に、セミナーでよく聞きました。
だから当時は洗顔やクレンジングは高いものがいいと思っていたんです。それが落とすケアを気にして大事にすることだと。
クレンジングはたしかに値段に差が出やすいと思います。スキンケアをいろいろ試してきた中で、一番値段に違いを感じたのはクレンジングでした。
じゃあ洗顔料は?
洗顔料に関しては高いものでも乾燥します。
今使っているミノン全身シャンプーは、頭から足の先まで洗えて1500円ほどですが、その前は4000円ほどする洗顔料。…乾燥する。
成分を見たら、アミノ酸系ではありませんでした。主成分がカリ石けん素地だったので、わたしの肌には洗浄力が強かったんです。
洗顔は『いいもの=高いもの』ではなく、『自分の肌に合った洗浄力』がいいものなんであって、値段は関係ありませんでした。
美肌になるために

『この美容法がいいよ!美容液はこれがいいよ!』と聞いて飛びつくんじゃなくて、自分の肌には必要なのかそうでないのか見極められる知識が必要でした。
乾燥にいい美容液を探す前に、なんで乾燥しているのかじっくり肌を観察してみてください。
- 洗顔後、すぐに突っ張ってないか→すっぴんの日にぬるま湯だけで洗ってみる
- 化粧水たっぷりつけてるのに乾燥する→化粧水ちょびっとに変えてみる
- 今使っている美容液に効果が感じられない→美容液を使わないで様子をみる
など、化粧品を足したり変えたりを考える前に、手持ちの化粧品で今できることを試した方がいいです。
その中でわたしは『化粧水をたっぷりつける→化粧水ちょびっと』にしてみても、乾燥具合はあんまり変わりませんでした。むしろマシになったくらい。
過剰にスキンケアしてもいいことないです。でも本当にいい、自分に合ったスキンケアを見つけるのは、様々な美容情報が多い中では難しいですよね。
あっちこっちからかいつまんだ美容法を取り入れるよりは、一度『どんな敏感肌でも美肌になれる!オフスキンケア』を読んでみる方が価値がありました。