恋はつづくよどこまでも6巻のまえに5巻をおさらい
旅行から帰って来た駅のホーム。
天堂先生は亡くなった恋人・若林みのりと同じ顔とすれ違うー
登場人物
- 佐倉七瀬(さくらななせ)職業:看護師、通称:勇者
- 天堂浬(てんどうかいり)職業;医師、通称:魔王
- 天堂流子(てんどうりゅうこ)職業:マンション管理人・浬の姉
- 仁志琉星(にしりゅうせい)職業:看護師、七瀬の同期
- 海砂(みさ)職業;看護師、七瀬の同期で大学の同級生
- 来生(きすぎ)職業:医師、浬の大学の同期
- 若林みのり(わかばやしみのり)浬・来生と大学の同期で浬の元恋人。病でこの世を去る
- 上条周志(かみじょうちかし)上条財閥系御曹司・七瀬に近づく患者
- 若林みおり(わかばやしみおり)職業:医師、みのりの双子の妹
恋はつづくよどこまでも6巻ネタバレ
【注意】ここからあらすじとネタバレ含みます。
第26話 恋してるならそばにいたい…んじゃないですか!?
天堂先生の姉、流子さんが書置きを残していなくなった。
天堂先生には心当たりがある。
天堂先生の実家は病院を経営していているが、流子さんも浬も跡を継ぐ気がない。
そこで叔父が病院の経営を任せて欲しいと言い出したところ、当然天堂先生のお父さんはそんなこと許すはずがなかった。
そこで流子さんは婿養子を取らされそうになったのだ。
そのことを七瀬に話すと、以前からそんな予感があったいう。
付き合うようになってから流子さんは、七瀬に天堂先生との同棲をすすめていた。先生のことが心配だったんじゃないかと。
七瀬はいっそのこと本当に一緒に暮らしませんか?と言うも、「イヤだ」と速攻で断られた。
お弁当を作ったり、日持ちするおかずを作ったり。七瀬は家事をしていた流子さんがいなくなったことで、天堂先生のお世話をしようとしていた。
同棲したがらない天堂先生のことを、先輩ナースに相談していたところに、来生先生が来て言った。
「結婚」
「…を意識させられて重く感じる男はいる」
そんなつもりで同棲を言い出したんじゃない七瀬。誤解されてたなら…と思うが、やっぱり気になって合い鍵で天堂先生の部屋に入った。
ちょっとゴミを片付けるだけ…そうしていると天堂先生が帰ってくる。
「…余計なことを」
先生は少し怒ったようになるが、七瀬の方が先に逆ギレした。
「結婚アピールしてるわけじゃない!ゴミまとめてただけ!何が悪いの!重くてすみませんでした!」
もう二度としないと言い残して帰ろうとすると天堂先生に手をつかまれた。
「ほら見ろ、やっぱりこうなる」
天堂先生は同棲なんかしたら、七瀬が自分に尽くしまくろうとするのをわかっていて、同棲をしたがらなかった。
「俺はおまえに身の回りの世話をしてもらいたくて付き合ってるんじゃないんだよ」
七瀬は仕事で先生のもとを離れてから、なにか先生のためにやることに飢えていた。
「じゃあただ俺のそばにいるって仕事はどうだ?」
「わかりました!私ずーっと先生のそばにいます!」
後日、近所で無事流子さんを出会った七瀬でした。
第27話 恋することは恐ろしい。自分自身を見失うかもしれない…のですか?
流子さんは彼氏と暮らしていた。
だけど、先生の実家の問題は何も解決していないまま。
天堂先生は院長なんて柄じゃないと跡を継ぐことを拒否しているも、そもそも天堂先生の希望は、亡くなった恋人の病気を研究するために留学すること…。
呼吸器科には産休に入られた先生の代わりに新しい医師がやって来た。
若林みおり…亡くなった恋人とうり二つの双子の妹だった。
みおりの歓迎会が開かれ、みおりは七瀬と天堂先生のことをみんなから聞かされる。そひて何か考えるような顔をしていた。
歓迎会が終わった後、みおりは病院に戻ってきた。そこには天堂先生がいる。
「その後いかがですか、研究の方は。姉の命を奪ったあの病気のですよ」
葬儀のときに二人は出会わなかったが、みおりは家族から聞いて天堂先生のことを知っていた。
姉の恋人だったという若い医師が、あの病気の根治方法を探す研究をするんだって。
みおりも同じ気持ちで、専門を呼吸器科に変えた。
「この病院に来たのも姉が愛した医師に一度会いたかったから。」
…そう天堂先生に話すみおりの言葉を、陰で七瀬は聞いてしまった…
「まさかほとんど忘れ去られているなんて思わなかった…」
そう言ってみおりは帰っていった。
七瀬は来生先生に連絡し、天堂先生の昔の恋人の名前を聞く。
明日にも私をおいていくかもしれない…!と七瀬は怖くなった。
すると夜も遅い時間、インターホンが鳴る。天堂先生だった。
玄関でいきなりキスをし、七瀬を求める天堂先生。だけど七瀬のことなんて全然見ていない…
「大丈夫ですよ…私は大丈夫だから…」
先生にこんな顔をさせているのは何?
私は先生の足枷…ですか…?
第28話 本当に大切なものが何か知ることが「愛」…である!!
七瀬は昨夜、天堂先生とみおりの会話を聞いてしまったことを天堂先生にあやまった。
みおりの素性を来生先生に聞いたことも。
「悪かった」
天堂先生は謝る。俺の問題だ。しばらく距離を置かせてくれ。…何をしでかすかわからない。その後は取り付く島もなしだった。
七瀬が病院のベンチで考え事をしていると、周志が声をかけてきた。
先生の留学のことを相談すると、なんで悩んでるのかわかんないと言われる。
七瀬が自分の気持ちを全部わかっていたからだ。
周志に言われたことで、七瀬の体は軽くなる。
ふりだしに戻ったっていい、また私のことを好きになってもらおうと気持ちを改めた。
七瀬は先生に無視されながらもあきらめずに追いかける。
伝えたいことがあると。
天堂先生を追って階段を上っていると、七瀬は階段から足を滑らせてしまった。
「七瀬!!」
天堂先生は落ちる七瀬を抱き留めた。先生は背中を打ちつけてしまったが、二人は何とか無事だ。
七瀬は自分を強く抱きしめる先生に言った。
「こんな時だけど…今言わせてください。留学!研究ちゃんと始めてください。私のために!」
「このままだと『私が』スッキリしない。先生はもう『元カノ』さんと決着をつけないとダメなんですよ」
「もう『行かないで』なんて言いません」
二人は強く抱き合った。
第29話 「好き」というものは「病」である…うそお!?
天堂先生は留学先を決めるためにアメリカに旅立った。
七瀬は自分から留学に行ってと言った。と先輩ナースに話すが、思いもしなかった言葉が返ってくる。
今は日本に帰ってくるつもりでも、留学が長引いたら?もし向こうで働こうなんて気になっちゃったら?
七瀬はアメリカで働くとなったら…と調べてみることにした。
するとそれを見たみのりに、看護留学するつもりなのかと誤解される。
「ちゃんと考えた方がいいと思う。後悔しないためにね」
七瀬もこれは違うって心のどこかが叫んでいるのを自覚していた。
留学先を決め、数日ぶりに帰って来た天堂先生は、5か月後に日本を離れることが決まった。
七瀬は天堂先生に花火大会に誘われる。仕事終わりに浴衣に着替えた七瀬の荷物は多かった。だからか荷物の一部がバサッと落ちてしまう。
TOEICの参考書だった。
天堂先生に見られ、まさか俺と一緒にアメリカに来るつもりか…と言われるも七瀬はこう答える。
「でも…気づいちゃったんですよね…私今の職場が好きなんですよ。みんな大切なんです。あそこで働くのが好きなんです。」
先生が日本に戻らなかったら…と考えていた七瀬だったが、日本の患者を助けるために留学する。日本に帰ってこないと意味がない。と言われ安心した。
突然の土砂降りに、ホテルへ避難する二人。ずぶ濡れになってしまい、体も冷えてしまったので一緒にお風呂へ入った。
そこで天堂先生は七瀬に言う。
「共存しているんだよ。もうおまえと。さっき言った日本に帰ってくる理由は本当だけど、何より俺がお前と離れることができない」
と七瀬に話す天堂先生だった。
第30話 突然の恋、それは青天の霹靂…なんてもんじゃないですよ!
七瀬は久々に小児科にやって来た。
すると同期の仁志くんに天堂先生の留学もことで話を聞きたいと言われ、一緒にお昼を食べることになった。
二人が離れることを心配してくれる仁志くんだった。同期の中でも一番優秀で気が利いて優しい。
それからというもの、このことをきっかけによく話すようになる七瀬と仁志くん。
先生がいない間、新しい目標を立てるのもいいかもしれないと一緒にセミナーに行くことにした。
留学中にこっそりスキルアップして先生を驚かせようと思った。
最近仁志くんとばかり一緒なことに、科の先輩はあらぬ噂を立てる。
それを聞いた天堂先生は「ちょっと来い」と七瀬を引きずっていった。
「もう少し俺の恋人だって自覚を持って欲しい」
そう言う先生に七瀬はやきもち…なんて言うが、先生はこう言った。
「おまえに万が一のことがあっても、その時俺は助けてやれないんだよ」
天堂先生にそんなことを言わせてしまった七瀬は反省する。
そして仁志くんに「セミナーには行けない。恋人以外の男の人と二人きりで出かけるのはやめたくて」と伝えた。
すると仁志くんの態度が変わる。
「天堂先生ってさ、どんなふうに君のことかわいがるわけ?興味あるな。あの先生、どんな顔して君に触れるの」
その時天堂先生が助けに来てくれた。
「どいつもこいつも簡単に手を出しやがる。これは俺の宝物だ」
そう言った先生に仁志くんは言った。
「目ェ腐ってる」
「…僕が好きなのは天堂先生。あなたです。」
頬を染めながら言う仁志くんに、天堂先生は真っ白になった…
「佐倉さんのことは気がいいし明るいし本当にいい同期だと思ってるよ。でもホラ女性としては……お察しかなって思ってたから。ごめんね、いろいろ誤解させて」
立ち直れない七瀬だった。
恋はつづくよどこまでも6巻感想
本編からずれた番外編的な30話が一番おもしろかった。
仁志くんそっちだったんだね(´з`)
正直本編にマンネリを感じていまして…。だいたい先が読めたものですから驚きとかはなかったんだけど、一番驚いたのが仁志くんだったよ。
留学してしまうことは寂しいけど、留学へのもやもやした気持ちもはっきり、スッキリできてよかったね。