最終巻になります。
二人の結末はどうなるのでしょうか?
恋はつづくよどこまでも7巻のまえに6巻をおさらい
天堂先生の留学のことで悩む七瀬だったが、自分の気持ちがはっきりしたことでスッキリしたのであった。
登場人物
- 佐倉七瀬(さくらななせ)職業:看護師、通称:勇者
- 天堂浬(てんどうかいり)職業;医師、通称:魔王
- 天堂流子(てんどうりゅうこ)職業:マンション管理人・浬の姉
- 仁志琉星(にしりゅうせい)職業:看護師、七瀬の同期
- 海砂(みさ)職業;看護師、七瀬の同期で大学の同級生
- 来生(きすぎ)職業:医師、浬の大学の同期
- 若林みのり(わかばやしみのり)浬・来生と大学の同期で浬の元恋人。病でこの世を去る
- 上条周志(かみじょうちかし)上条財閥系御曹司・七瀬に近づく患者
- 若林みおり(わかばやしみおり)職業:医師、みのりの双子の妹
恋はつづくよどこまでも7巻ネタバレ
【注意】ここからあらすじとネタバレ含みます。

第31話 愛はお互いを見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることである。
天堂先生の姉・流子さんは言った。
「結婚することに決めました!ごめん浬!跡継ぎの件はなんとか上手くやって!」
跡継ぎ問題は弟である天堂先生に投げられてしまった。
七瀬は来生先生に相談する。
すると思ってもないことを言われた。
「留学の成果を活かしたいから病院は継がないっておかしくないか?上へ行けば行くほどやりやすい。院長クラスなら予算に口出せるんだから。」
その指摘に七瀬はストンと納得した。
それを天堂先生に言うも、違う方向に話をずらされてしまう。
七瀬は流子さんに聞いてみることにした。
「ごめん!私にも責任があるから言い出しづらかったんだけど…!」
「結婚させられるの浬!浬が病院を継ぐってなったら縁談が持ち上がる。情けないけど実家にも事情があって…」
天堂先生は七瀬がいるのにそんな話受けるはずがない。今度天堂先生と実家に行って、継がないと説得するつもり。と流子さんは言った。
そして二人が天堂先生の実家に向かう日、流子さんの隣には七瀬がいた。
先生の親に言いたいことがあると流子さんに頼んでついてきたのだ。
天堂先生の実家に着き、流子さん、先生、七瀬は先生のお父さんの前に座っていた。
当然七瀬のことを聞かれるが、天堂先生は彼女だ、恋人とあっさり紹介する。
流子さんは好きにしろと言われ結婚を認めてもらった。
天堂先生も留学するから継がないと伝えるも、お父さんの返事は来生先生と同じ。継いだからって研究に時間が取れないわけでもないし、自由な裁量が増えると言う。
天堂先生が答えようとすると七瀬は口をはさんだ。
「実は私もお父さまのおっしゃるとおりだと思ってます。」
そして継いだ後に持ち上がるであろう縁談の話も言った。
「その相手は残念ですがあなたではない」
わかっていてもショックを受ける。それでも七瀬は続けていった。
「私が身を引いたって浬さんは思いどおりになりませんよ。だってそんな人じゃないから。…浬さんの将来、選択肢を少なくしないでください。お父さまは私なんかよりずっと力になれる!」
言いたいことを言えた七瀬は外に出ようとすると、先生のお父さんに声をかけられた。
「浬と結婚したいですか?」
七瀬があたふたしていると天堂先生は言った。
「するよ。結婚。今は自分のことで手一杯だけどいずれ必ず」
「そういうわけだから縁談は受けられない。こんなところまで俺のために乗りこんでくる子、二度と俺には現れないから」
そう言うと先生のお父さんは「…わかった。今すぐには答えを出せないが言い分はわかった考えよう」と、ひとまず浬の留学を応援してくれた。
天堂先生は、七瀬が先生のためにやりすぎることに怖くなると言いながらも、今日のことを「嬉しかった…本当に」と七瀬に伝えた。
第32話 待っていてはだめだ。完璧な好機など永遠に来ない。と言われましても…。
小児科と産科で企画しているハロウィンパーティーに、天堂先生は参加しようと言い出す。普段は絶対参加しないような企画なのに。
それは天堂先生が七瀬と過ごす時間を多くしようとしていたからだった。
この企画にみのりも参加する。
そこで七瀬とみおりはハロウィンの衣装を一緒に買いに行くことなった。
七瀬はみおりが『天堂先生の昔の恋人の双子の妹』だと知っていたから複雑な心境だ。
『実際私のことどう思ってるんだろう。私が天堂先生の今の恋人って知らないわけないんだし、実はけっこう気に入らなかったりしてるんじゃ』
そう思っていると、みおりは「ねぇ、佐倉さんって私のこと嫌いかなあ…」
みおりも七瀬と同じことを思っていた。「今回の留学のこともたぶん私が言ったのがきっかけで、恨まれても仕方ないのかなって。」
ここで初めて二人はお互いに対する自分の気持ちを話した。
そしてハロウィンパーティー当日、三人とも仮装をして楽しみ、ハロウィン企画は無事終わった。
その後、天堂先生とみおりは留学についての話をしていた。
天堂先生はみおりに本当の気持ちを言う。
「当初、あの病を研究しようと思ったのは…逃げたかったんです。みのりさんへの罪の意識から。医師としても恋人としても彼女の支えになってあげられなかったから。」
「…でも今はそのつもりはありません。あの病気の克服のための研究をしたいんだとはっきり言える」
「俺がそう思えるようになったのは佐倉七瀬です。彼女と未来を生きるために俺は留学に行くんです」
みおりは「姉のこと、どんな形でも忘れないでいてくれてありがとうございます」と穏やかな…申し訳なさそうな表情をした。
第33話 戸惑えば戸惑うほど、それは愛しているということ…
天堂先生と一緒に過ごせるのもあと少し。クリスマスを一緒に楽しむことにした。
七瀬は天堂先生の好きなチョコレートケーキを手作りし、先生はちょっといいホテルを予約してくれた。
だけど、天堂先生が病院から帰ろうとしたとき、患者が急変する。
七瀬のところには天堂先生からのメッセージが届いた。
『帰れなくなった。ホテルへ向かえるのが何時になるかわからない。待っていてほしい。ごめん。』
ショックを受ける七瀬。ちゃんと理解できるものの頭が働かない。
待っている時間、まだ病院にいるのかも、こっちに向かっているかも、何もわからないことに七瀬は涙があふれてしまう。
『私…本当の意味で分かってなかった。待っていれば先生は来てくれる。なのにこれだけの時間も我慢できない』
『これからどれだけの時間を、こうやって独りで。先生に触れられないまま耐えて、信じていくの』
『今さらこんな心、先生にみせられない』
しばらくして天堂先生が来た。
先生は七瀬の顔を見るなり抱きしめ「食べたいものがある」と体を重ねる…
天堂先生は七瀬の目もとに涙があるのに気づき、
「本音、今夜だけだから、言え。」
七瀬は一度歯を食いしばるも…
「怖い…!」「独りになるのが…!」「ホントは…離れたくない!」
そう言った七瀬に
「俺も同じこと思ってるよ」
七瀬の寂しさ、不安、不満、悲しいという気持ちまで抱きとめる天堂先生。
七瀬の甘すぎる手作りケーキを、二人で幸せに食べた。
第34話 別れの痛みは、再開の喜びに比べれば何でもない…だから、待ってますね先生。
明後日には旅立ってしまう天堂先生。二人でいるところに、なんと七瀬の兄がやって来た!
「正月に帰らないと思ったら…!なんだその男!!」
七瀬の心配をするあまり、七瀬の兄は七瀬と天堂先生を目の前に、あることないこと含め説教していた。喫茶店なのに周りのことなどおかまいなし。
「天堂さんうちの実家、これからいらしてください」
そう言われ行かないわけにもいかず、七瀬の実家にやって来た。
言えに入る前、何を言われても私が全部反論する!と言う七瀬に、天堂先生は「俺の実家に来たとき、おまえに何もしてやらなかった。すぐに俺だっておまえの両親攻略してみせるから。」
…と心を決めて家に入るも、拍子抜け。七瀬の両親は温かく迎えてくれた。
その様子を見た七瀬の兄は「明後日から留学に行く。ナナを置いて!無責任だ!2,3年待たされるなんておかしいだろ!」と両親に言う。
…が、「考えすぎよお兄ちゃん」と母は言った。
こkで天堂先生は自分の考えを口にする。
「お兄さんのご指摘どおり、本当はしかるべき形に落ちついてから留学に行くべきだったのかもしれません。でもそうしたら、自分より俺を優先させてしまう彼女のことだから、職場その他を捨てて俺についてくるって言うでしょう」
「だけど俺はこの留学に七瀬さんを巻き込めないんです」
「帰ったら心おきなく、プロポーズするつもりです」
天堂先生に大切にされていることに私は幸せだと感じ、七瀬はボロボロと涙を流した。
帰り道、天堂先生が「研修医時代、この近くに住んでたんだよ。」と言ったことで、七瀬は初めて会ったときのことを思い出す。
「あのとき、私おばあさん助けてよかった。だから先生と出会えてそして…」
「好きです」
七瀬はあらためて告白した。
天堂先生の送別会が開かれる。そこで科のみんなに天堂先生は七瀬のことをお願いした。魔王にそんなこと言われるなんて…と感動するみんなだった。
出立する日、七瀬は流子さんと一緒に先生を見送りに来た。
そこでも天堂先生は七瀬のこと頼むと流子さんに頭を下げる。七瀬も周志のことについて釘をさされた。
天堂先生は七瀬にキスをし、旅立っていった。
最終話 お互いの愛を信じなさい。…はい信じます、永遠に。
3年後、七瀬は後輩に頼られるほどしっかりした看護師になっていた。
そしてとうとう天堂先生が帰国する日。電車で空港に向かう途中、七瀬の元に後輩から連絡が来る。
患者さんの要望で…
そう言われ、空港から病院に行き先を変えた。
そのころ天堂先生は空港に着き、七瀬からの連絡を見る。
「まあ…いつかの逆だな。仕方ない。」
と病院に向かった。
科のみんなに、「おかえりなさい!」と迎えられるが、「なんで病院来てんの?」と不思議がられる。
七瀬は思ったよりも早く用が済んだため、天堂先生を迎えに戻っていた。
連絡したつもりが送信ボタンを押していなかったのだ。
入れ違いになりながらも、ようやく会える場所まで来たのだけれど…
連絡も来ず、なかなかやって来ない先生に七瀬は落ち込む。
その頃天堂先生は急患に会い、救護をしていた。
七瀬に連絡ができるようになるころには別の場所、搬送先の病院にいたのだ。
「すぐ近くにいるはずなのに、なんで会えないんだ」
天堂先生のその言葉に七瀬は走り出す。
やっと会えた!
人目もはばからず、天堂先生の胸へ七瀬は飛び込む。
先生は七瀬の顔を見て、
「…うん。全然変わらないな」
「相変わらず、俺のことが大好きでたまらないって目をしてる」
そして二人は同時にプロポーズした。
数日後、手を震わせながら婚姻届を持つ七瀬。病院を抜け出して天堂先生と一緒に区役所に来ていた。
天堂先生は「式とか先に挙げたかったんだと思うけど…」と、先生の実家のこともあって順番が変わってしまったことを「悪かったな」と七瀬に謝る。
「いずれちゃんとお披露目はするから少しだけ待っててくれよ」
そこで七瀬は言う。
「10年!」
「10年経っちゃいました!私が先生に一目惚れしてから。ちょっと待つくらいどーってことない。今さらですから」
晴れて二人は結婚した。

恋はつづくよどこまでも7巻感想
最終巻!最終回!恋はつづくよどこまでも完結しましたー!
よかったねー(*´ω`)
やっと実ったね。おめでとう七瀬!
10年思い続けて…しかもその内6年は片想いですからね。頑丈だわ。恋心。
いろんな悩みがあったけど、二人で乗り越えて…いいカップルだ。
やっぱりね、ハッピーエンドがいいんですよ。見てるこっちの読後感は爽快です。
まあ急患会い過ぎなとこあるけどね。わたしは見たことないけども。
留学の間の葛藤とか七瀬がどう成長したとかはなかったから、あっさりだなと思った。
けどそこ描いちゃったらグダグダしそうだったからこれでよかったのかも。散々悩んでケンカしてってしたもんね。
あと七瀬の家族が出てくるのもよかった。
二人のことだけど”結婚”っていうワードが出た以上は、ほっとくわけにいかないよね。家族が置いてけぼりだと結婚もただの幻想に見えるよ。
七瀬が基本的に明るい性格だったから、重い話もどろどろしなくていい。感情一つで向かう先が変わるんだなと気づかされる話でした!
おつかれさま~(*´▽`*)
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