【ネタバレ】アンサングシンデレラ病院薬剤師葵みどり3巻【感想】

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アイキャッチ エンタメ

『アンサングシンデレラ病院薬剤師葵みどり』はコミックゼノンで連載されている漫画です。

著・荒井ママレ、医療原案・富野浩充。

テレビドラマ化され、2020年4月9日から毎週木曜夜10時より、『アンサング・シンデレラ病院薬剤師の処方箋』として放送されます。

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アンサングシンデレラ病院薬剤師葵みどり3巻・ストーリーと登場人物

【ストーリー】

医師には疎まれ、患者さんには薬を出す窓口の人くらいにしか思われていない。

そんな薬剤師の仕事と、それを取り巻く環境の物語。

【登場人物】

  • 葵みどり 職業・薬剤師(おだんご頭)小児科担当
  • 瀬野さん 職業・薬剤師(強面)休憩時にはカップラーメン食べてる
  • 羽倉(ハク)職業・薬剤師、整形担当
  • 刈谷さん 職業・薬剤師(病院薬剤師に転職してきた元調剤薬局店長)合理首位・効率化の鬼
  • 豊中さん 職業・看護師(救急)
  • 久保山 職業・医師(小児科)
  • 相原くるみ 職業・薬剤師
  • 伊吹響子 職業・看護師(オペ室看護師長/接遇委員会委員長 )
  • 松永 職業・看護師(みどりの同期で接遇委員)
  • 小野塚綾(おのづかりょう) 職業・薬剤師(24時間営業の薬局の薬剤師)

3巻から登場

  • 成田淳子 職業・臨床心理士
  • 江林隆二 職業・薬剤師(がん薬物療法認定薬剤師)

アンサングシンデレラ病院薬剤師葵みどり3巻ネタバレ

【注意!】ここからネタバレを含みます。

アンサングシンデレラ病院薬剤師葵みどりは【病院】【薬剤師】を扱った題材です。

原作には薬の名称や病気の名前、病状に対する対処法などが出てきますが、ここでは詳しくは書きません。

ネタバレはストーリーだけです。

もしこのネタバレ記事を読んで、「私が飲んでる薬はこの飲み方で合ってるのかな?」など、薬のことで気になることがある場合は、処方箋を調剤薬局に持って行ったときに薬剤師さんに聞いてみてください。

第11話 説得と納得

今年もインフルエンザの流行がやってきた。

みどりの勤める病院でも患者数が増え、調剤チームは魂が抜けるほど忙しい。

休憩室で、羽倉(ハク)は言った。

「インフルインフル騒ぎすぎなんですよ…」

家でしっかり休んでた方が、よっぽど治りは早い。

少し体調が悪いからってインフル疑って病院に来るなんて、わざわざウイルスをもらいに来ているようなものだ。

他の国ではこんなにバンバン薬を出さない。

マスコミは煽りすぎ。

国民も流されすぎ。

羽倉(ハク)がこんなに悪態つくのはめずらしい。

みどりはよっぽど大変だったんだなと感じた。

ただ羽倉(ハク)は悪態をつきたいわけじゃない。

秋口にでも、予防医療の大切さなどを呼びかけていれば防げる事態なんじゃないかと考えていた。

そしてインフルエンザの治療に用いられるタミフル。

未だにネット検索上位には、過去の異常行動が上位表示される。

当時、異常行動の原因が薬の副作用であるかのように報道され、世間を騒がせた。

だが今ではタミフルが原因ではないことがわかっている。

抗インフルエンザウイルス薬の安全対策について

タミフル服用のみに異常行動との明確な因果関係があるとは言えないことが確認されました。
(1)抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無又は種類にかかわらず,インフルエンザ罹患時には異 常行動が発現していること
(2)タミフル及び他の抗インフルエンザウイルス薬ともに,異常行動の発現頻度は10代と10歳未満と で明確な差はないこと

これらのことから,次の懸念を考慮して,タミフルのみ積極的に10代の患者に対する原則使用差し控 えの予防的措置をとる必要性は乏しく,全ての抗インフルエンザウイルス薬で,整合性のある注意喚起 とすべきであるとされました。

一方,抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無,種類にかかわらず,インフルエンザ罹患時には異 常行動が発現していることから,インフルエンザ罹患時の異常行動に関する注意喚起について,より一 層医療関係者,保護者等に周知する必要があることも指摘されました。

医薬品・医療機器等安全性情報358号 抗インフルエンザウイルス薬の安全対策について|厚生労働省

それでも負のイメージは未だに払拭しきれない…

「患者さんも我々も、毎年インフルに振り回されるのは続くだろうなー」

みどり、羽倉(ハク)、和田くるみの3人が休憩室でそんな話をしているところに、瀬野さんも休憩にやって来た。

「なーにわかったようなこと言ってんだよ」

この時期誰もが感染しないか不安に過ごす。

  • 休みたくても休めない
  • インフルは自己管理不足の甘え

そんな空気が未だにあるからだ。

「患者は不安と焦りを感じて病院に来るんだから、俺たちはそれを受け止める義務があるんだよ。」

「正しい情報、正しい説明。もちろん大事だけど、診断に納得して安心して帰ってもらう。それが大事だって忘れんなよ」

羽倉(ハク)は何か考える表情をした。

休憩が終わり、みどりたちは調剤に戻る。

相変わらず忙しかった。

薬の受取窓口で、羽倉(ハク)が薬の準備ができた患者・黒川さんを呼ぶ。

黒川さんは高齢で咳もひどく、動くのもしんどそうだったので、付き添いで来た黒川さんの娘が受け取りに来た。

黒川さんに処方されたのはタミフルだった。

羽倉(ハク)が「タミフルが処方されています」と説明をすると、黒川さんの娘は「タミフルじゃなくて他の薬もありますよね?」と言う。

そのことについて羽倉(ハク)が説明しようとすると、

「タミフルは危ないでしょう!?」

黒川さんの娘は声を荒げた。

異常行動についてだ。

「ほら!ここにも書いてあって…」

スマホの画面を羽倉(ハク)に見せつけた。

『なんで…目の前にいる薬剤師の言葉より、ネットの情報を鵜呑みにするんだよ…』

そして安心な薬にかえろと言う患者の娘に、羽倉(ハク)が声を出そうとしたところ、みどりが助け舟に入る。

みどりは黒川さんの様子を見て、黒川さんの娘の話に耳を傾けた。

そして点滴の薬に変更できるか医師に相談してみると言う。

羽倉(ハク)はみどりに聞いた。

「患者さんの不満に毎回応じてたらきりがないんじゃないですか…」

みどりはそれに対して

「患者さんや家族が治療に納得してないのはもっとよくない」

「不安があるから不満がでてきちゃうわけで、それを頭ごなしに否定しても、相手を追い詰めるだけかもしれない」

「説得より納得だよ」

ー黒川さんは点滴に変更になった。

羽倉(ハク)は黒川さん親子を点滴するところへ案内する。

その途中、黒川さんの娘さんは言った。

「母も私も予防注射打ってるんです。なのに母はかかってしまった」

羽倉(ハク)はそのことについて論理的に説明しようとした…が、口をつぐんで黒川さん親子を見た。

「…もうすぐそこなので。大丈夫ですか」

そして説明をして言った。

「予防接種してなかったらもっと重症化していたかもしれない。それを防げたんですから、僕はいい選択をされたと思いますよ」

ーーーーー

みどりはパソコンに向かって何かしていた羽倉(ハク)に「残業?」と声をかけた。

羽倉(ハク)は”インフルエンザについて知って欲しいこと”というチラシを作っていたのだ。

「インフルじゃない患者さんにも知っておいて欲しい情報だしね」

「へー!いいじゃん!」

こうして長い一日が終わった。

まだしばらくは続く。

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第12話 霧の中

『人はいつか死ぬ』

でもいつ死ぬかわからない。

わかるとしたら?知りたい?

『私なら知りたい』

柴崎樹里ちゃん・13歳の中学生。

お昼のお弁当がほとんど食べられなかった。

最近すごい痩せた…というかやつれたようで、友だちも「あれちょっとヤバくない?」というほどだった。

そしてとうとう学校から樹里ちゃんのお父さんのところに電話があり、病院に連れて行くことになる。

医師は吐きだこは見られないことをチェックし、血液検査をすることにした。

ーそして樹里ちゃんは入院することになった。

特に悪いところがあるわけじゃない。

だけど慎重に比べて軽すぎる体重だ。

急激な体重の低下は危険だ。

女の子にとって将来妊娠できなくなる可能性もある。

医師は樹里ちゃんのお父さん・柴崎さんに聞いた。

「何か環境の変化はありませんでしたか?」

樹里ちゃんのおじいちゃんが末期の胃がんだったのだ。

樹里ちゃんはおじいちゃん子。

ショックがかなり大きかったようだ。

そして胃がんであることをおじいちゃん本人は知らない…

息子である樹里ちゃんのお父さんが本人に知らせないよう、医師に希望していたからだ。

ーみどりは樹里ちゃんのもとへ薬の説明をしに行く。

するとそこへ同じ病院に入院しているおじいちゃんがやって来た。

「お~いたいた樹里ちゃん」

「おじいちゃん!」

樹里ちゃんは嬉しそうだ。

みどりは「お体の具合いかかですか?」とおじいちゃんにたずねる。

「日によって違いますね。治りが悪い潰瘍らしいし…」

そう言うおじいちゃんの言葉を横で聞いていた樹里ちゃんは、一瞬暗い表情をして話題を変えた。

おじいちゃんの前ではリラックスしている樹里ちゃん。

『やっぱり一時的なストレスが原因なのかな…』

ーしかし

「なんで!?」

「おじいちゃんは薬の副作用でお前に会える状態じゃない」と言うお父さんに、樹里ちゃんは言った。

「じいちゃんもつらい姿、お前に見せたくないと思う」

病気のことをおじいちゃんに隠してるお父さん…

「お父さんが勝手に言ってるだけじゃん!自分の考えおじいちゃんに押し付けないでよ!」

大声で言い合いをしてしまった…

その後、樹里ちゃんはまた食事の量が減る。

みどりは栄養剤を持って樹里ちゃんのもとへ行った。

ぼーっとしてうつろな表情をしている。

そして言った。

「ほら、早く元気になっておじいちゃん安心させてあげなきゃ!」

ーみどりは気づいていなかった。

自分がいかに安易な言葉をかけていたのかをー

「…死ぬのに?」

「おじいちゃんは治らないって死ぬってわかってるのに、嘘ついて治療受けさせてる」

「みんなも、わたしも、嘘つきだよ」

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第13話 病なき病

臨床心理士の成田淳子さんは言った。

「樹里さんはおじいさんががんだという事実よりも、病状を伝えずに延命治療しようとしていることに苛まれているみたいね…」

実際おじいちゃんが副作用でつらい時期に、樹里ちゃんもご飯が食べられなくなっている。

みどりが落ち込んでいると成田さんは声をかけた。

「葵さんも、樹里さんと接するの怖がらないでね。彼女が感情を出したことを後悔させたくないし。私たちには何でも話していいんだって思ってもらうことが大事だから」

頭ではわかっているつもりだった。

『わかってるつもりになってただけだ…』

みどりは薬剤部に戻り、がん治療について調べ始めた。

瀬野さんの助言もあり、薬剤部にいるがん薬物療法認定薬剤師・江林隆二さんに聞くことにする。

薬や治療法について詳しく教えてもらえた。

そして江林さんは、

「患者さんの状態を見て治療方針を決めるから、患者さんを含めて話し合うことが本当は望ましいんだけどね…」

と言った。

樹里ちゃんのお父さんは、臨床心理士の成田さんと面談室に入る。

そこで話されたのは”第二の患者”の話だった。

”第二の患者”とは、大病を患った患者さんの家族や近しい人たちのこと。

患者さんと同じかそれ以上に苦しむことがある。

今、樹里ちゃんが”第二の患者”になってしまっている。

成田さんは、樹里ちゃんがみどりに言ったことをお父さんに伝えた。

ー自分たちは嘘をついて治療を受けさせているー

続けて成田さんは言う。

「柴崎さん、あなただって助けを必要としていいんですよ」

ー樹里ちゃんの病室にお父さんが来た。

「…樹里…じいちゃんに病気のこと伝えることにした。樹里とも、ちゃんと話さなくてごめんな…」

数日後、病状説明の場が設けられた。

おじいちゃん、お父さん、樹里ちゃんと、樹里ちゃんに同席を頼まれたみどり。

そして担当医から、おじいちゃんに本当の病名が胃がんであると告げられた。

深刻そうな顔をするお父さん…

だけどおじいちゃんはケロッとして、

「まー、そうかなと思ってたよ」

と言った。

医師が病状の説明をし、治療について話を進めていくとおじいちゃんはは口をはさむ。

「先生、わたしは治療は必要ないと思っとるんですが」

「あとどん位なんです?」

そう言ったおじいちゃんにお父さんは「…な、なに言ってんだよ親父…!」と。

だけど樹里ちゃんは「おじいちゃんならそう言いいそうだなと思ってた」と言う。

わかってたのに…

「3か月…なんて…やだ…やだよぉぉ」

と大泣きしてしまった。

医師は抗がん剤治療について少し話し、

「どんな選択をするにしても、今後も生活を共にし、支えていくのは家族です」

「われわれが力になれるのは柴崎さんの「これから」の一部に過ぎません」

「これからのことを、ご家族でゆっくり話し合ってみてください」

そして最後に一言、

「治療は患者さん本人のものです。いつでもあなたが選択できるものですから」

やっと家族が同じ方向を向いて歩み始めた。

しかしそれは、家族にとって厳しい日々の始まりでもあったー

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第14話 それぞれの闘い

樹里ちゃんは退院していった。

そのことについて、医師の久保山先生はみどりと看護師に

「今後もおじいちゃんの影響を受ける可能性もあるから、慎重に経過を見ていかないとね。外来のとき、心理士との面談もなるべく入れてくから」

みどりはがん薬物療法認定薬剤師・江林さんのもとで、がん治療や治療薬について勉強していた。

話している中で”緩和ケア”について、江林さんが話す。

「緩和ケアっていう言葉が浸透してきたのはいいことだけど、イコール「治療をやめる」「見放された」そう感じる患者さんや家族もいる」

「でも「どう死んでいくか」「残りの日々をどう生きるか」ってことと同じでしょ」

みどりはその言葉を考えたー

樹里ちゃんの家は料理屋だ。

家に帰ったおじいちゃんは厨房に立ち、なじみのお客さんにがんであることを言う。

「いつまで俺の顔見れるかわかんないから足繁く通ってちょうだいよ」

「さすが商売上手だねぇ」

お客さんと明るくやりとりをするおじいちゃんの姿を、樹里ちゃんのお父さんはその隣で聞いていた。

「まぁでもホント、これからもご贔屓に」

ーおじいいちゃんは治療のため、病院にいた。

その夜は苦しそうな様子だった…

おじいちゃんは病院から家に帰ってきたがずっと寝ている。

「ご飯食べれる?」

樹里ちゃんは声をかけたが、「いや…今はいらない。もう少し寝るよ」

おじいちゃんのしんどそうな様子に、樹里ちゃんは引っ張られる。

目の前のご飯を見て気分が悪くなった。

だけど、みどりの言葉を思い出す。

『点滴を受けたあとは食欲がでなかったりだるかったりしてしんどいかもしれない。でもそれは、薬の成分が悪い細胞を攻撃することによる副作用なの』

『時間が経てば食欲も戻ってくると思う』

『だから、樹里ちゃんもおじいちゃんのしんどさに引っ張られちゃダメだよ』

『自分のことも大切にしてあげて』

樹里ちゃんはがんばってご飯を食べた。

その後、おじいちゃんはちゃんと家族と食卓を囲んでいる。

季節が変わろうとしていたころ、みどりは久しぶりに樹里ちゃんのおじいちゃんに会った。

『えっ…』

ひどく痩せてしまった姿を見て動揺した。

がん薬物療法認定薬剤師の江林さんは、そんなみどりの様子を横目に見る。

ーーーーー

みどりは江林さんは注意された。

「葵さん、柴崎さんの姿見て動揺してたよね?」

「!」

「気持ちはわかるけど患者さんは敏感に感じ取るからね。気をつけて」

もちろん江林さんも驚いていた。

もしかしたら、ずっと副作用ひどいのを我慢していたかもしれない。

でも患者さんの我慢の限界を測ることなんてできない。

「彼らの気持ちにもっと近づくには、どうしたらいいんだろうなぁ…」

みどりは、江林さんがそう口にするうしろ姿を見ていた…

そして1週間が経った頃、おじいちゃんが発熱し緊急搬送されたことを、みどりは江林さんから聞く。

誤嚥性肺炎でしばらく入院になった。

「抗がん剤は中止だ」

江林さんは言った…

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第15話 最期の砦

おじいちゃんは、抗がん剤治療の影響で免疫抑制が起こっている状態のため、治療には時間がかかる。

今は体力の低下を防いで、食事が摂れて、退院できるまでに回復することが当面の目標だ。

「ここまで頑張ってきたから…なんとか…」

抗がん剤治療の中止を不安に思うみどりに、江林さんは言う。

「そう、ここまで頑張った。今も頑張ってる」

「積極的に治療をしなかったとしても、誰も「諦めて」なんかいない」

「覚悟をもって、最後まで、自分に何ができるのか考えて」

ーみどりが薬剤部にいると瀬野さんが入ってくる。

「江林さんについて勉強しろって言ったのって…私がずっと小児科担当だからですか」

「私には、患者さんの死への覚悟が足りてないって思ってますか」

「でもうちは救急も入るんですよ。今までだってそういう場に…」

みどりは瀬野さんに問いかける。

瀬野さんは答えた。

「わかってるよ。ただ、言葉で言うのは簡単だし、心構えだってできてるんだろう」

「でも実際に経験しなければわからないことが山ほどある。自分の感情でさえも」

その言葉に、みどりはうつむいてしまった…(が、瀬野さんにカップラーメンをもらって少し元気になる)

ーおじいちゃんが入院してから数日後、痛みを抑える治療が開始された。

そしておじいちゃんは言う。

「もし私になにかあっても、延命はしないでください」

おじいちゃんは以前医師に言われた”治療は患者さん本人のものだ”という言葉で、ここまでやってこれた。

老い先短いのは変わらないし、何かあった時迷わないように…

「和也、もう、いいよな」

おじいちゃんは息子である樹里ちゃんのお父さんにそう言った…

ーお父さんは、おじいちゃんの好きだった”冷やし大根の白煮”を作って病室に持って来た。

しかも温燗まで。

そしてお父さんはおじいちゃんに不安をこぼす。

これから樹里ちゃんと二人になったら、ちゃんとできるのか…

「俺も、同じだったよ」

「そんでな、その不安はいつまでも消えないんだよ…一番大事なものだから」

「はは、結局、似たもの親子たちだなぁ」

大泣きするお父さんの腕を、おじいちゃんはさすった。

おじいちゃんの病巣は、少しずつ、彼の命を削っていったー

みどりはおじいちゃんの病室にいる樹里ちゃんに会いに来た。

樹里ちゃんは、

「もうほとんど目も閉じたままだけど…穏やかに眠れてると安心する」

そう言った。

ーおじいちゃんは息を引き取ったー

そのとき、みどりは調剤に入っていたけど、みんなが行かせてくれた。

江林さんも最後のあいさつに間に合った。

みどりは「なんの役にも…っ」と口に出し、こらえきれず涙があふれだす。

「泣くの我慢することないよ。諦めずにやり続けてくれた」

「もっと何かできたんじゃないかって、悲しいし悔しい。俺もだよ」

「そうやってずっと考え続けるしかないんだ。患者さんのために何ができるか」

「その覚悟を、忘れないで」

江林さんはみどりに言った。

後日、樹里ちゃんから荷物が届く。

その中には手紙も入っていた。

『ちゃんと食べてるし、たまにお父さんのお店も手伝ったりしてるよ。

この数か月、自分のことやおじいちゃんのことで、不安に押しつぶされそうになった時、病院の人たちがいてくれてよかった。

最後の最後まで葵さんが私たちのそばにいてくれたこと、私は忘れません。

本当にありがとうございました』

みどりはネームホルダーに樹里ちゃんの手紙をしまい、空を見上げる。

決意を新たに、今日も薬剤師として働くー

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アンサングシンデレラ病院薬剤師葵みどり3巻感想

まず第11話のインフルの話について。

筆者
筆者

もうさ~ネット信じるなら病院行くなよ…

とか思っちゃったよ…

ネットとか、自分の知識とか、それ本当にあってんの?知ってんの?じゃあ聞くなよ。

ドラッグストアの登録販売者もこんな目にあってます…

傷薬の相談受けたときとか、「その状態だったらもう薬塗らない方がいいですよ。もう治りかけです」って言ってんのにー。

薬使えば治りが早いって思って何が何でも薬買ってく人いたよ。

どんな場合でも薬を使うのが最善とは限らないのに。

病院でしか取り扱いないって言っても、「そんなわけないでしょ」って言われたときのこと、今でも忘れてないぞ。

知らんくせに偉そうに言うなー!

羽倉(ハク)の気持ちがよくわかる…

医師も薬剤師も、患者さん本人がせき込んでて飲みにくいだろうということで、吸入タイプではなく錠剤のタミフルにしたのに。

付き添いで来てた患者さんの娘は、自分が良く効いたからってそっちがいいとか。

あなたと患者さん本人は、たとえ親子であろうとも違う人だよ。

ネットで見てタミフルは危ないだとか、自分が良く効いたから吸入タイプがいいとか薬剤師に押し付けるのはダメだ。

相談って形で問いかけた方がいいね。

みどりは上手に間に入ってかわしてたからすごいな。

これは薬剤師と患者じゃなくても、普段の生活や仕事とかで役立ちそう。

相手をよく見て、相手が取り乱してるからって自分もそれに飲まれちゃダメだな。

なんか読んでてわたしも反省したよ。

ちなみにわたしもインフルにかかったとき、吸入タイプの”イナビル”っていう薬飲んだ。

薬剤師さんに飲み方効いて、薬剤師さんが見てる前で。

1回きりの薬。その場で飲んで終わり。

これが良く効いたかどうかはわからんけど、吸い込まんなんから、たしかに咳がひどい人には向いてないかも。

次に柴崎さん一家の話。

おじいちゃん、お父さん、樹里ちゃん。

こういう場面に直面したことがないから、本当のつらさとかは正直よくわからん。

けど、そういう場面…”死”っていうのは誰にでも、どの家族にも訪れるわけで。

この柴崎さん家族にお母さんがいたら違ったのかな?

樹里ちゃんが大人で、社会人で、30歳くらいだったらもっと違ったのかな?

結婚してて旦那さんも子どももいたらどうだったのかな。

ごはんが食べられなくなるとかはなかったのかな?

状況によって受け止め方もやっぱ違うんだろうな。

ただおじいちゃんは病気で苦しい思いもしたけど…

残る家族にとっては覚悟ができる時間でもあったのかも。

そりゃ悲しいけど『突然』よりも『いつかそうなるってわかってる』のとでは全然違うよな。

病気でとか高齢でとか。

自分が患者側になったことないからわからん。

生きてる患者の家族側の気持ちを想像してみる。

そんでもし、自分がおじいちゃんの立場だったら、延命治療を希望するのか?

筆者
筆者

…うーん…わからん。

おじいちゃんは74歳設定だし、話の中で言ってたけど、「じじいに使う金があったら孫の樹里ちゃんに使ってくれ」って話。

これも本心だろうし、あと年齢のことやがんがステージ4ってこと考えて、延命治療はしなくていいって言ったんだろう。

わたしは今32歳。

ステージ4だったらもう延命治療は望まないのかな…

子どもはいない。

…考えてたら涙出そうだわ。

難しい。

わけわからんくなった。

だけどまだまだしたいことがあるからなぁ。

旦那と旅行したり、高級料理食べて「うま~!」とか言いたいし。

前に行った旅館もまた行きたいなー。

普段はこんなこと考えないけど、漫画だったりドラマだったり、たまに見て考えさせられる場面があるのはいいことかも。

今は難しいなって思って答え出ないけど、20年後30年後にはその考えもまた変わってるのかもしれないな。

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