ダイソンもシャークも、どちらも海外のメーカーで、それなりに吸引力もいいらしい。
って聞いたんだけど、どっちがいいのかな?やっぱコードレス掃除機と言えばダイソン?
わたしも最初はそう思ってたんだけど、電気屋行ったりネット見たりしてたらシャークもいいんじゃないか?って思ってきたんだ。
そこでダイソンとシャークのコードレス掃除機は、どんなところが違ってどういいのか調べました。
個人的に使いやすいのは断然シャーク。
軽さや動かしやすさなど、ダイソンよりも扱いやすかったです。
【比較】シャークとダイソンのコードレス掃除機はどっちがいいの?
どっちがどんな人に向いているかと言うと、
- ダイソン
→吸引力の持続を重視する人 - シャーク
→使い勝手を重視する人
にそれぞれおすすめです。
まず単純なことではありますが、
- ダイソン→基本的にヨーロッパや北米向けに作られている
- シャーク→日本で発売されているものは日本向けに作られている
という根本的なところが違います。
ヨーロッパや北米は土足文化なので、砂のような細かいゴミを吸い取る吸引力が必要。
日本とは違い広い家なので、すぐに吸引力が落ちるようではいけません。
掃除機はゴミが溜まってくると吸引力が落ちるのですが、ダイソンはゴミが溜まってきても吸引力が落ちにくいため、しっかり掃除ができます。
そして、日本向けに作られているシャークの掃除機。
こちらは日本人にとって使い勝手がいいです。
ヨーロッパや北米の人と日本人では体格が違いますよね。
そのためダイソンの方が柄が長く、重いモデルが多いです。
公式サイトをダイソン・シャークの両方を見ても、ダイソンは外国人でシャークは日本人をモデルに使っています。
また、日本はフローリングやカーペット、畳といったいろんな種類の床があります。
掃除機は床に合ったヘッドを使わないと、本来の性能が発揮できません。
シャークの新しいモデルは、センサーでどんな床かを検知するので、床に応じた掃除が可能になっています。
>>こちらではシャークの各モデルの違いを紹介しています。
性能については以下からお話していきます。
シャークとダイソンはどっちの方が吸引力が高いのか
吸引力というか、ゴミを吸いあげる力は特別ダイソンの方が強いわけでも、シャークの方が弱いわけでもありません。
ただ、吸引力が変わらないのがダイソンです。
なぜ吸引力が変わらないのか
掃除機に吸われたゴミはサイクロンパーツに吸い込まれて、クリアビンの中をぐるぐる回ります。このとき発生している力を「遠心力」といって、この力でゴミをクリアビンの中に飛ばしています。
そのぐるぐる回った風はサイクロンに入って行きます。ここでさらに細かいゴミは弾き飛ばされてクリアビンに落とされています。そうして、最後にはゴミと空気が分離され、きれいな空気が出てきます。
だからゴミが詰まらないのです。
掃除機のなぜ?を子供たちが解決。夏の「Dyson Kids Lab」体験型イベント|ダイソン公式サイトより
通常、ゴミが詰まると吸引力は落ちます。
これはダイソンでも同じです。
ですが、ダイソンは他のメーカーのものに比べてゴミが詰まりにくくなっているため、吸引力が続くのです。
ゴミが溜まってきても吸引力が変わらないという点で、ダイソンは他のコードレス掃除機よりも吸引力が勝っています。
ただ他のコードレス掃除機が、ダイソンよりもかなり劣るというわけではありません。
ダイソンの公式ホームページに、
- コードレス掃除機で最もパワフルな吸引力
- 他のどのコードレスクリーナーよりも、多くのゴミを吸い取ります
※2023年12月時点でダイソンで最も吸引力の高い【gen5detect】モデルのキャッチコピー
とあるので、一見どのコードレス掃除機よりも吸引力が高そうに見えますが、これには条件があります。
- コードレス掃除機で最もパワフルな吸引力
→クリアビン未使用時または満量時強モードで使用した場合の吸引力試験。ダイソンを除く国内の売上げ上位6社の最上位コードレススティッククリーナーを対象に実施。 - 他のどのコードレスクリーナーよりも多くのゴミを吸い取ります
→ダイソンを除く国内の売上げ上位6社の最上位コードレススティッククリーナーを対象に実施。ゴミ満量の状態で4種類の床から取り除かれたゴミの平均。
(実際の使用状況により異なる場合がございます。)
※ダイソン公式サイトより
となっているので、吸引力そのものがシャークを含む他のメーカーよりも特別強いのではなく、
【ゴミ満量時】
という条件のもと、どのコードレス掃除機よりも吸引力が強いとなっているんです。
ゴミが掃除機に溜まっても吸引力が落ちないというのがダイソンの一番のメリットであり、大きな特徴となります。
その点から、
- ダイソン
→広い部屋や一軒家など、一度に一気に掃除機をかけたいならダイソンの方がいい - シャーク
→アパートやそんなに広くない部屋の掃除に向いている。マメにゴミを捨てるならシャークでも十分
となります。
【注意】
どんな掃除機でも、掃除機内のフィルターにゴミが詰まると吸引力が落ちます。
これはダイソンでもシャークでも同じです。
なので、掃除機をかけ終わったらフィルターのほこりをハケで払ったり、ゴミ箱で軽くカンカンしておくといいです。
メーカーからは月に1度の水洗い洗浄が推奨されています。
ダイソンもシャークもフィルターの水洗い洗浄が可能です。
フィルターを本体から外して洗い、完全に乾いてから取り付けましょう。
フィルターは単品でも売っています。
(購入の際は型番を必ず確認しましょう)
吸込仕事率について
掃除機には【吸込仕事率】という吸込性能を示す目安があります。
これはW(ワット)数で示され、掃除機の先端にブラシ(ヘッド)を付けない状態で測定します。
数値が大きいほど吸い込む力が強いです。
じゃあその吸込仕事率の数値で選べば間違いないんじゃない?
それがそうとも言い切れないんだよね。
というのも、ゴミを取る力は吸込仕事率以外に、
- ブラシ(ヘッド)の種類
- ゴミのたまり具合
- 床材の違い
などによって異なるからです。
また、
内蔵電池(バッテリー)式のため、バッテリーが消耗したときに一定の電力を供給できなくなるため、吸込力にばらつきが生じます。
そのため、JIS規格ではバッテリーで駆動する製品の吸込仕事率は公表しておりません。
お客様サポート|日立公式サイトより
とあるように、コードレス掃除機の吸込仕事率を公表していないメーカーもあります。
大手メーカーのコードレス掃除機の吸込仕事率を調べると、モデルにもよりますが、
- ダイソン→250W
- パナソニック→150W
- 東芝→非公表
- 日立→非公表
- シャーク→非公表
- シャープ→非公表
※ダイソンとパナソニックは2023年12月現在で最も吸引力が強いとされているモデル
となっていました。
吸込仕事率は掃除機の先端にブラシ(ヘッド)を付けない状態で測定しています。
ほとんどの人は掃除機を使うときはヘッドを付けますよね。
なので吸込仕事率が高いからといって、ゴミを吸い取る力が他の掃除機よりも強いわけではありません。
吸込仕事率は”目安”くらいに思っておいた方がいいです。
ヘッドについて
掃除機は吸い込む力だけでなく、ヘッドも重要です。
というより、ヘッドの性能の方がゴミを集める上で重要で、ヘッド部分に付いているブラシの“ゴミを掻き出す力”が掃除機の性能を左右します。
また、ヘッドによって掃除が得意な床・苦手な床があります。
【ヘッドの種類】
- モーターで回るパワーブラシ
- ゴミを吸い上げる空気の力で回るタービンブラシ
- 回転しない床ブラシ
の3種類があります。
それぞれの特徴は、
【パワーブラシの特徴まとめ】
- 掃除機のヘッドに内蔵されたモーターの力でブラシが回転する
- 値段が少し高い
- パワーが強力
- パワーブラシの中でも特に強力なのが自走式ヘッド
- カーペット向け(畳、フローリングOKのタイプもある)
【タービンブラシ・特徴まとめ】
- ゴミを吸い上げる空気の力でモーターを回転させる
- ヘッドが軽く、操作しやすい
- 値段が安め
- パワーブラシよりパワーが劣る
- カーペット類の掃除には向かない
- フローリングや畳向け
【床ブラシ・特徴まとめ】
- 値段が圧倒的に安い
- パワーがものすごく弱い
一押しは断然パワーブラシです。
少々お値段は張りますが、性能を考えたとき、一番後悔のない選択だと思います。
ダイソンのヘッド
ダイソンのヘッドには、
- Fluffy Optic™クリーナーヘッド
- Motorbar™クリーナーヘッド
というものがあり、Fluffy Optic™クリーナーヘッドは基本的なヘッドになります。
(※2024年1月現在、Slimタイプもある)
Motorbar™クリーナーヘッドは付属しているモデルと付属していないモデルがあります。
(※Digital Motorbar™クリーナーヘッドに進化した最新モデルもある)
カーボンファイバー繊維
両方のクリーナーヘッドに静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシを採用。フローリングや床の隙間から微細なホコリを取り除きます。
カーペットをしっかり掃除
Motorbar™クリーナーヘッドは硬いナイロン製のハードブラシで、ラグやカーペットの奥に入り込んだ汚れをかき出します。
コーム型のブレードを搭載し、ブラシバーに絡んだペットの毛や長い髪を解消。
カーペットやフローリング、畳など、さまざまな床タイプを掃除します。
Fluffy Optic™クリーナーヘッドは軽量で薄型、やわらかいナイロンフェルトを使用しています。
なので、どちらかと言えばフローリング向けのヘッドとなっています。
狭い隙間や家具の下にも使いやすいです。
シャークのヘッド
シャークの高性能モデルには、独自ヘッドのハイブリットパワークリーンというブラシが採用されています。
独自のブラシロールがあらゆる床に常に密着。
大きなゴミから髪や細かいホコリまで、一度で多くのゴミを取り除きます。
長い毛も強力に取り除き、ブラシロールに毛が絡まないので、お手入れを気にせずお掃除が可能です。
Shark CleanSense iQ+|シャーク公式サイトより
ヘッドが床に密着するように作られているパワーブラシのため、ごみを掻き出し、吸い取る力はしっかりあります。
その他にシャークのコードレス掃除機の中には【充電式サイクロンスティッククリーナー】と言うものがあります。
こちらは税込19,800円と安いですが、ヘッドはフローリング専用。
毛足の長いカーペットや畳などには向かないため、吸引力があまりないと感じる口コミも多いです。
使いやすさ
重さや同梱のヘッドなどを、ダイソンとシャークの最新モデル(2024年1月現在)で比較していきます。
ダイソン Dyson Gen5detect | シャーク EVOPOWER SYSTEM NEO+ | |
サイズ | 276×1213×250mm (Fluffy Optic™クリーナーヘッド装着時) | 1040×228×160mm (コードレススティック時) |
重さ | 3.2kg~3.5kg(ヘッドによる) | 約1.7kg |
運転時間 | 最長70分(エコモード) | 約50分(エコモード) ※同梱のバッテリーを交換しながら2個使用したとき |
同梱物 | Fluffy Optic™クリーナーヘッド Digital Motorbar™クリーナーヘッド Floor Dok™マルチツールホルダー付き ビルトインコンビネーション隙間ノズル 毛絡み防止スクリューツール コンビネーションノズル | リチウムイオンバッテリーx2 自動ゴミ収集ドック(充電機能付き) ミニモーターヘッド ブラシ付き隙間用ノズル マルチノズル |
ダイソンは3kg超えで重たそうですが、他に軽いモデルもあります。
※ダイソンのその他のモデルとの比較を>>こちらで紹介しています。
それぞれの注意点
- ダイソン
Floor Dok™付きのモデルは、これに立てかけたまま充電・収納できます。
収納用ブラケットというものが同梱になっているモデルは、壁に穴をあけて設置するか、別で売っている収納スタンドを使用しないとスマートに収納できません。それ以外は床に直置きになります。 - シャーク
自動ゴミ収集ドック(充電機能付き)のものには、EVOPOWER SYSTEM NEO+のように、モデル名の後ろに+が付いています。
収納ドッグは+が付いていないものにもあるので、別売り収納スタンドは不要。
シャークのその他のモデルとの比較を>>こちらで紹介しています。
デザイン
各メーカーのモデルにもよりますが、基本的に、
- ダイソン→派手
- シャーク→落ち着いている
といったデザインです。
もともとダイソンはイギリスの会社(現在の本社はシンガポール)であり、日本向けに製品を作っているわけではないため、少し派手に感じます。
一方シャークは、会社名をシャークニンジャと言うアメリカの会社です。
ダイソンと違い、デザインや性能・使い勝手など、日本の環境に合うように作られており、落ち着いたデザインになっています。
(※会社概要|シャーク公式サイトより)
シャークニンジャの初代日本法人の社長は、ダイソンの初代日本法人の社長/ダイソン・アメリカの社長を務めていた方です。
そのことから、はっきりダイソンとシャークの掃除機の違いを言うと、ダイソンのコードレス掃除機のデメリット(日本で使うとき)を改善した製品がシャークの掃除機となります。
品質管理もシャークの方が厳しいです。
北米向けの商品ですと製造ラインも割とのんびりとしたものですが、日本向けの品質管理はそうはいかない。製品に指紋がひとつ残っていたらアウトです。
シャークの掃除機はこういった観点で製造されています。
また、シャークのコードレス掃除機にもすごい技術が使われているのですが、
部品をバラバラにしたCG写真に、フィルターが微細な粒子を99.97%除去できる性能だとか、何万Gの遠心力だとか、あれこれ書いても、読んだ人が理解できなければ意味がありません。
ということから、詳しい数値などは書いていません。
【まとめ】シャークとダイソンを比較した結果
ダイソンとシャークの掃除機は、そもそもどこに向けて作られているかが違います。
- ダイソン→基本的にヨーロッパや北米向けに作られている
- シャーク→日本で発売されているものは日本向けに作られている
そして、どっちを選ぶか迷ったときに目安として欲しいのは何を重視するかです。
- ダイソン
→吸引力の持続を重視する人 - シャーク
→使い勝手を重視する人
に、それぞれおすすめです。
なので、
- ダイソン
→広い部屋や一軒家など、一度に一気に掃除機をかけたいならダイソンの方がいい - シャーク
→いろんなタイプの床がある家や、サイズ感、小回りなど、使いやすさにおいてはシャークの方がいい
と言えます。
簡単に特徴を言うと、
①ダイソンはゴミがある程度たまっても吸引力が変わらないのが特徴。
普通ゴミが溜まってくると、掃除機の吸引力が落ちます。
フィルターが詰まるので。
ですが、ダイソンは強い遠心力を使ってゴミと空気を分離させるため、フィルターが詰まりにくくなっています。
なので長時間使っても吸引力が変わりにくいです。
②シャークは日本の環境に適した使いやすい掃除機になっており、日本の家や日本人の体格に合った作りになっています。
フローリングや畳、カーペットなど、いろんな種類の床に合ったヘッドが、掃除を楽にします。
また、コードレス掃除機のサイズもダイソンより小さいので、小柄な人でも使いやすい仕様。
新しいモデルはセンサー搭載で、床に合った吸引力・ブラシの回転でゴミをしっかり取り除きます。
う~ん…どっちもいいね。ダイソンにも惹かれるけど、私は小柄な方だから…シャークかな。
わたしもシャークかな。アパートでそんなに広くないし、床に物も置いてるし、小回り利く方がいいな。
掃除機は家の中をきれいにする上でとても大事なものです。
あなたの家に合ったものを使って、快適な家にしましょう。
\おすすめはこちら/
EVOPOWER SYSTEM NEO+
使い勝手もさることながら、自動ゴミ収集ドックでダストカップに溜まったゴミを充電しながら収集してくれます。
便利です。